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Case Study — Web Production & AI Handover
mate-group.md
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client: メイトグループ 様
period: 約30日
handover: 鍵・講習・mdファイル
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サイトは、mdファイルごと納品された。

—— 税理士法人とAIの30日と、渡したあとの毎日

メイトグループ 様 — 税理士法人・行政書士法人・社会保険労務士法人 / Webサイト制作・AI活用

2026年7月1日、ふたつの税理士事務所が統合して誕生したメイトグループ様は、統合まで残り約1ヶ月というところから、AIとともに約30日で新しいWebサイトを公開した。

納品の日にお渡ししたのは、公開されたサイトだけではない。サイトを運用する“鍵”、AIエージェント講習、そして会社の情報をまとめた「AIが読める形のドキュメント」——動かし続けるための、すべてだった。

これは、その30日と、そのあとの日々の記録である。

序章 — Prologue

「完成品」を渡さない納品

Webサイトの制作は普通、完成したサイトの公開をもって終わる。データを納め、以後の更新は保守契約や都度の依頼で受ける——それが一般的な納品のかたちだと思う。

今回の納品は、少し違うものになった。約30日の制作の終わりに行われたのは、次の三つだ。

01
“鍵”を、お客様名義へ
サイトを運用する“鍵”(アカウント)を、メイトグループ様ご自身の名義へする
02
AIエージェント講習
サイトを自分たちで編集するための講習を行う
03
mdファイルごと、お渡し
サイトと会社の情報をまとめた、AIが読める形のドキュメント(mdファイル)ごとお渡しする

つまりお渡ししたのは「完成品のファイル」ではなく、お客様自身のAIがそれを読み、お客様自身がサイトを動かし続けられる状態である。聞き慣れない納品のかたちかもしれない。この記事は、その納品に至る30日と、渡したあとに先生方に起きたことの記録だ。主役は私たちではない。大阪で2026年7月に誕生した、メイトグループ様である。

第1章 — Chapter 1

伝統50年×革新5年。「メイトグループ」という事務所

メイトグループ様は、性格のまったく違うふたつの事務所がひとつになって生まれた。

ひとつは、創業から約50年。三木先生が個人事務所として興し、地場で「相続に強い」と知られてきた歴史ある事務所。相続は、どの税理士事務所でも同じように扱えるわけではない。

「相続にしっかり対応できる事務所は、日本でも3割くらいではないか。一緒になることで、ワンストップでより強くなれる」

— 伊藤先生

もうひとつは、伊藤先生が5年前に顧客ゼロから開業した事務所。「昔からこれでやっているので変えられません」というレガシーがそもそも存在せず、その時々のトレンドを取り込みながら、スタートアップの会社と創業期から伴走して一緒に育ってきた、フットワークの軽い事務所だ。

50年の伝統と、ゼロから5年の革新。この統合により、さすてなメイト税理士法人・かなでメイト行政書士法人・つむぎメイト社会保険労務士法人がワンストップで応える体制が生まれた。税務も、許認可も、労務も、そして強みである相続も、ひとつの窓口で。

目指す事務所像を、野村先生はこう語る。

「税理士事務所としてはズレているのかもしれない。それでも『一回やってみるか』が言える事務所でありたい。やりたいと思ったら、できる事務所にしたいんです」

— 野村先生

伝統を受け継ぎながら、「一回やってみるか」を言える事務所へ。今回の物語は、その姿勢そのものが生んだものだった。

第2章 — Chapter 2

統合まで残り1ヶ月。サイトは「数年かけて」の予定だった

2026年5月末。7月1日の統合を控えた両事務所は、就業規則から評価制度、ツール統一まで「やることがありすぎる」状態にあった。

ウェブサイトの優先度は、正直なところ高くなかった。

「最初は、元のサイトの社名だけ変えて、とりあえず形だけ置いておこうか、という話でした。きれいにするのは、落ち着いてから数年かけて——くらいの感覚だったんです」

— 野村先生

集客のためではなく、名刺のように「知ってもらった後に、より理解してもらうための場所」。あった方がいいのは分かっている。でも今じゃない——それが、統合1ヶ月前の率直な位置づけだった。

Photo 1 ― お二人の対話カット(依頼当時を語る場面)
第3章 — Chapter 3

「これ、実はAIなんです」

きっかけは、月次ミーティングの中の雑談だった。Gakuが「自社のWebサイトを、AIで自ら作り直した」ことをお伝えし、その実物をご覧いただいたのだ。

先生の反応を受けて、当時の税理士事務所のサイトをAIでリニューアルした場合のデザイン案をご案内した。そこから、話が動き始めた。

「今のサイトは昔作ったまま改善できていなくて、もっとできることがあるなとは思っていたんです。そこに実際の形が出てきて、見てみると興味が湧いてきた。もしかしたら1ヶ月くらいでできるかもしれない、と」

— 伊藤先生

その場で、私たちは言い切った。「7月1日に、間に合わせます」——できるかもしれない、ではなく、やる。統合の日に、新しいグループの顔を立てる。そう約束して、この30日は始まった。

そして約束の日、サイトは公開された。それも、当初お約束した範囲を超える形で。

期待と不安は「半々」。AIっぽいサイトを見たことがあるからこその不安と、「この技術は勝手に良くなっていくだろう」という期待。それでも、決断は速かった。

「今思えば、なかなか無理なお願いでした。ほんまに無理やなと思いながら(笑)」

— 野村先生
Photo 2 ― 顔と笑顔 or 手元のカット(決断・信頼を象徴する画)
第4章 — Chapter 4

初回訪問から二週間後の「初稿」と、ひとつの決断

6月の初め、初めて事務所を訪ね、統合の全貌を伺った。ここが実質のスタートラインだった。

そして、そのおよそ2週間後。二度目の訪問で、私たちは最初の一稿——デザイン案を含む初稿——をお持ちした。

この初稿が、次の決断を生んだ。出来上がりを見たお二人の話は、「この方向で直そう」ではなく、「どうせやるなら」に変わった——グループ全体のサイトも、英語サイトも、採用情報も、一気に任せよう、と。

「スケジュール感を考えたら、グループ全体と各士業法人のサイトができるところまでは、全くイメージしていませんでした。そこまで出来上がってしまったのが、率直な驚きです」

— 野村先生

トップの意思決定は、速かった。そしてこの速さこそが、残り1ヶ月という時間の中で、すべてを可能にした最大の要因だったと私たちは思っている。AIがどれだけ速くても、決める人が速くなければ、30日は生まれない。

制作は加速した。素材や情報をお渡しいただくと、次の打ち合わせにはページが形になっている。

「情報をポンと出したら、次に見る頃にはサイトができていた。そんなスピード感で、そんなにできるんだ、と」

— 野村先生

グループ本体のサイトだけでなく、さすてなメイト税理士法人・かなでメイト行政書士法人・つむぎメイト社会保険労務士法人——グループ各法人のページまで。

「スケジュール感を考えたら、グループ全体と各士業法人のサイトができるところまでは、全くイメージしていませんでした。そこまで出来上がってしまったのが、率直な驚きです」

— 野村先生

もちろん、遠慮のないフィードバックもあった。

「最初、フォントがゆるすぎて。堅いところはきちんと残してもらったら、いい感じになりましたね」

— 野村先生

士業の信頼感という「堅さ」は残し、新しい事務所の「柔らかさ」を表現する。AIが速さを、人が品質と対話を担う往復を重ねて、新サイトは統合に間に合う形で公開された。

そして、序章に書いた納品が行われた。サイト運用の“鍵”をお客様名義へ。

例えるなら、家を建てて鍵を預かったままにするのではなく、鍵ごとお渡しした。それだけではない。家の設計図も一緒にお渡しした——それも、先生方ご自身のAIが読める形で。

ここから、私たちの想像を超えることが起き始める。

第5章 — Chapter 5

それから。三つの場面

■ 鍋とカレー

伊藤先生は、この納品をきっかけに「mdファイル」という存在を知った。AIが読める形で情報を書き溜めておくと、別の日、別の場面でも、AIがそこから仕事を再開できる——サイトと一緒に渡された設計図の考え方を、先生はすぐに自分の業務へ持ち込んだ。

「mdファイルを置いておいてもらうと、別のセッションになっても、そこから始められるんです。契約書を作るときは、今まで話した内容を全部読んでもらって、mdファイルにまとめてもらって、そこから作っています」

— 伊藤先生

野村先生も、メールの下書きを確認・承認する仕組みや、毎朝「今日やるべきこと」を洗い出す仕組みを、ご自身の手で作り始めている。

伊藤先生は納品からの数週間で、社内統合の説明資料(約30ページ相当)をAIで一気に作成し、契約書のたたき台づくり、決算・申告書のセルフチェックの仕組みまで自作するようになった。チェックでは「ほんまに間違ってる!」という発見まであったという。資料フォルダをまるごとAIに読み込ませる使い方を、先生は笑いながらこう例えた。

「フォルダごと読んでもらえるのは、すごい。鍋に材料を全部入れておいたらカレーができる、みたいな感覚です。……手放せなくなりました」

— 伊藤先生

「意外と、一番良かったのはサイトそのものはもちろんですが——これがきっかけで、Claude Codeをちゃんと触るようになったこと。結果的に、それが一番の勉強になったかもしれません」

— 伊藤先生

■ 「これ!」

サイトの修正の頼み方も変わった。かつて制作会社への修正依頼は、指示の言葉から迷うところが出発点だった。ヘッダー? コンテンツ? 自分が直したい場所を、なんと呼べば伝わるのか。

いまは、画面を見せて一言。

Before
制作会社への修正依頼
迷う 頼む 待つ
After
いまは、画面を見せて一言
見せる 「これ!」 終わる

「昔は『ヘッダー? コンテンツ? どっちのこと?』と指示の言葉から迷っていたのが、いまは画面を見せて『これ!』で通じる。今までは業者さんに依頼していた時間で、もう修正が終わっているんです」

— 伊藤先生

納品した私たちは、次の訪問で先生方の開発報告を聞かせていただく側になった。教える側と教わる側が、行き来する関係になっている。

Photo 3 ― 伴走の画(講習・画面を一緒に見る場面)
第6章 — Chapter 6

速さは、才能ではなく決断

この30日を貫いていたものを、ひとつ挙げるなら「スピード」だ。AIが作る速さではない。トップが決める速さである。初回の訪問で全貌を伺い、およそ2週間後の初稿で「一気に任せる」と決まった——経営者の意思決定の速さが、AIの速さを初めて成果に変える。

そして、決めたのはお客様だけではない。受けた私たちも、期日を言い切った。約束は、言い切った瞬間から力になる。

そして、私たちは今回、いまの制作の世界ではまだ一般的でない方法で作り、渡した。だが、確信していることがある。

この作り方と渡し方は、やがて普通になる。間違いなく。

そのとき、早く始めた会社とそうでない会社の間には、30日では埋まらない距離ができているはずだ。

What We Delivered

納品したのは、動かし続けられる状態

振り返ると、この30日で変わっていたのは、ふたつだった。サイトの「作り方」と、「渡し方」である。

作り方は、AIが速さを、人が品質と対話を担う往復。だから、通常「半年から1年」と説明した規模のサイトが、約30日で公開まで進んだ。

渡し方は、完成品のファイルではなく、動かし続けられる状態。運用の名義も、AIエージェント講習も、AIが読める設計図も、すべてお客様の手の中にある。だからいま、メイトグループ様のサイトはお知らせ欄だけでなく、サイトそのものが先生方ご自身の手で動いている。指示は画面を見せて「これ!」。

「うちは家の配置を1〜3ヶ月でめっちゃ変えるんです。ホームページも同じで、完成はしていても『足したい・直したい』は必ず出てくる。そのときに自分でいじれるというのは、すごくいいなと思います」

— 野村先生

新しい税理士の方が入ったとき。新しい資格が増えたとき。「足したい・直したい」が生まれたその日に、サイトは動く。完成した日が終わりではなく、渡した日が始まりになる——渡し方を変えると、サイトはそういうものになった。

終章 — Epilogue

「やりたいと思ったら、できる事務所」へ

最初の訪問から今日まで——この1ヶ月あまりのあいだに、私たちは何度も事務所に足を運んでいる。AIで作れる時代に、会いに行く。矛盾しているようで、していない。AIにできることはAIに任せる。その分、人の思いを聴くことに時間を使う。 伺った思いを、AIと、私たちの経験で現実にする——この往復こそが、今回の30日の正体だったと思う。

AIとの出会いは、サイトの話を超えて事務所の未来像につながっている。

「本来なら税理士事務所に居ないはずの人(デザイナー)が、事務所に居てもいいなと思ったんです」

— 野村先生

「僕たちの仕事は、難しいことを難しい言葉で書いてしまいがちです。イメージしづらいことをイラストやイメージで整理して伝えられたら、お客様にも伝わりやすい」

— 伊藤先生

現在は、英語サイトと採用サイトを制作中(進行中)。本サイトはすでにお客様のアカウントで運用されており、更新の主導権はメイトグループ様の手の中にある。今回の体験を一言で、と伺うと——

「可能性が広がりました。そして、良い意味で危機感を覚えた——これは今、使っておかないと負けるな、と」

— 伊藤先生

「自分はまだまだ成長できるなと感じました。税務だけではなく、これから色々なことをやっていかないと」

— 野村先生

士業の世界は「レガシーが多い」と言われる。それでも——

「85歳でAIを使っている人もいます。現場で、目の前で見たからだと思う。実際に見れば、使えるようになるんです」

— 伊藤先生

Gakuへの今後の期待を伺うと、お二人の答えは「もっと深く」だった。

「ちょっとしたところをお願いするよりも、しっかり入り込んでもらうハンズオンの支援が向いている気がします」

— 伊藤先生

「今後、従業員にも広めていきたい。でも、いきなり触らせるのは怖い。だから勉強会のような形でお願いできたら」

— 野村先生

サイトを納品した会社に、次は「人と組織」を頼みたい——伴走支援を掲げる私たちにとって、これ以上の言葉はない。伴走は、これからが本番だ。

正直に言えば、サイトの納品は、今回私たちが提供したものの一部にすぎないと思っている。

一番の価値は——優れた経営者が、この納品をきっかけに自らAIエージェントを動かし始め、働き方が変わる未来に、ワクワクし始める瞬間に立ち会えたことだ。「可能性が広がりました」(伊藤先生)。「自分はまだまだ成長できる」(野村先生)。「やりたいと思ったら、できる事務所にしたい」——課題がひとつ解決した声ではない。会社の未来が、ひとまわり大きくなった声だと私たちは受け取っている。

そして、心から楽しみにしている未来がひとつある。

思い出してほしい。お二人は監査法人で出会い、大手で腕を磨いた末に独立した、会計と税務のプロフェッショナルだ。経営者である前に、そもそも数字のプロフェッショナル——その彼らがAIエージェントを動かし始めたとき、どんな力を発揮し、どんな世界を作ってくれるのか。メイトグループ様の日常の中に「AIを活用した税務コンサルティング」という新しい仕事が生まれていく——お客様の数字を誰より深く知る専門家がAIを使いこなしたとき、その価値は、私たちの想像を超えていくはずだ。

納品したのはサイト。受け取っていただいたのは、AIと働く方法
AIにできることはAIに。人は、判断と、お客様との時間に。
「やりたいと思ったら、できる事務所」への挑戦は、まだ始まったばかりだ。

Numbers

数字ハイライト

Legacy × Startup
約50年 × 開業5年
伝統の事務所と革新の事務所の統合(2026年7月1日・メイトグループ誕生)
Deadline
残り1ヶ月
ご依頼(2026年5月末〜6月頭)から事務所統合までの期間
Launch
約30日
通常「半年〜1年」規模のサイト制作を、AI活用で公開まで
One-Stop
3法人ワンストップ
さすてなメイト税理士法人・かなでメイト行政書士法人・つむぎメイト社会保険労務士法人
納品=3点セット
アカウントのお客様名義への移行+編集講習+AIが読める形のドキュメント(mdファイル)のお渡し。自走運用へ
英語サイト・採用サイト
現在制作中(進行中)
約30ページ相当
納品後、伊藤先生ご自身がAIで作成した社内統合説明資料

※ 数字は事実ベースのみ。「約30ページ相当」はご本人談(掲載前確認事項)。

名称メイトグループ 様
誕生2026年7月1日(ふたつの税理士事務所の統合により・大阪)
グループ法人さすてなメイト税理士法人 / かなでメイト行政書士法人 / つむぎメイト社会保険労務士法人
体制税務・許認可・労務、そして強みである相続を、ひとつの窓口で(ワンストップ)
ご利用サービスWebサイト制作(AI活用・グループ各法人ページ含む)+納品3点セット(名義移行・編集講習・mdファイルのお渡し)/ 英語サイト・採用サイト(進行中)

「とりあえず形だけ」の予定だったサイトが、
会社の可能性を広げる30日になりました。

サイトの制作も、AIの導入も。特別な準備は要りません。
まずは、いまの業務とご状況を伺うところから始めます。

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MATE GROUP Gaku

このプロジェクトは、メイトグループ様とGaku株式会社の伴走で作られました。
2026年 夏